みなさんこんにちは。みみちゃんのノートをごらんいただきありがとうございます。


 みなさんは,場面緘黙(ばめんかんもく)という言葉を聞いたことがありますか?


 ばめんかんもくとは、かんたんに言うと、家ではふつうに話せて動けるのに、学校や外に行くと不安をかんじやすくなり、その結果、話せなくなったり、動けなくなったりしてしまうじょうたいのことです。


 初めて聞いたという人も、もう知っている人もいると思いますが,すべての人に知っておいてほしいことは、ばめんかんもくで、なやんでいる人がたくさんいるということです。


 このホームページを通してたいせつにしたいことは、当事者(場面緘黙で悩んでいる子)たちが、安心して社会生活を送り、自分に自信を持てるようになることです。


 それを実現するためには、当事者のまわりにいる人(学校の先生、クラスメイト、お家の人)の理解や支援がひつようとなります。


 ここでは、場面緘黙についてのかんたんな説明と、じっさいに場面緘黙でなやんでいる子がいたときに,まわりの人におねがいしたい支援の例をしょうかいしています。


 そこで、みみちゃんといっしょにばめんかんもくについて考えていきましょう。

まず,みみちゃんの紹介をします。


みみちゃんは,小学3年生の女の子です。




好きなことは,本を読むこととお絵かきをすることです。
近所のお友達とは,よく一緒に公園にあそびに行っています。


学校でも休み時間にお友達といっしょにお絵かきをしたり,おにごっこをしてあそびたいと思っているのですが,なかなかできません。



 なぜなら、みみちゃんは学校に行くと,話したくてもお話ができなくなり,きんちょうして体が固まって動けなくなってしまうからです。そこで、学校生活でたいへんに感じることがたくさんあります。


 

 たとえば,クラスのみんなの前で国語の音読ができなくなります。音楽の時に歌を歌うときも声が出せません。



 


 また,体育で体を動かすことがスムーズにできません。



そのため、同じクラスの子たちにとっては、みみちゃんがふしぎでしかたありません。
 時には、みんなでみみちゃんをかこんでどうして話さないのか質問したり、無理に話させようとしてしまうこともあります。


 

決してみんなに悪気はないのですが、みみちゃんはとてもきんちょうして最後には傷ついてしまいます。




みみちゃんは,わざと話さなかったり,動かないわけではありません。
 そのことをみんなに理解してもらえないのがとてもつらいのです。
 また、自分がなぜ学校でこのようなじょうたいになってしまうかも分からずとてもなやんでいます。



 学校の先生やお家の人もどうしたら良いか分からずこまってしまいました。
みみちゃんはお家の人や近所のお友達とは、たのしくお話ができたり、あそんだりできるのに、なぜ学校ではこのようなじょうたいになってしまうのでしょうか?
 みみちゃんのような、ばめんかんもくの子が安心して学校生活を送れるようにするにはどうしたら良いのでしょうか?