場面緘黙の支援

支援とは何か?

まず、”支援”とはいったい何でしょうか?
 国語じてんによると、「他人に力を貸して助けること」とあります。
 ”支援をする”理由は、その人にこまっている様子が見られるからということが多いでしょう。

 しかし、すべてのこまっている人から、「困っているから助けてほしいです。」というメッセージを受け取ることができるのでしょうか?

 とくに、場面緘黙の子はむずかしいと考えられます。場面緘黙のとくちょうからそのことがよく分かります。


 じっさいに、場面緘黙の子は自分から学校の先生や友だちにそうだんすることがむずかしいです。またお家の人にも、自分のじょうたいを上手くせつめいできずになやんでいるかもしれません。


 

そのため、場面緘黙の子の支援では、”気づくこと”、”助けをもとめてくることをまたないこと”、”すすんではたらきかけること”が大切です。
 場面緘黙の子にとって、みぢかな人は、先生・クラスメイト・お家の人などがいます。

ところで、なぜ支援がひつようなのでしょうか?


  場面緘黙の子は、緘黙や緘動によって行動がせいげんされているため、自分らしさをじゅうぶんに出せていないと言えます。
 場面緘黙の子が自分らしく、明るい生活を送れるようにせなかをおすために、支援がひつようであると考えられます。

支援の具体例

支援の具体例として、学校の先生、クラスメイト、お家の人のそれぞれの視点に分けたものをまとめました。


⚠ここで注意する点は、支援は、治療(ちりょう)とは異なり、かならずしも場面緘黙がよくなるとはかぎりません。


 支援によって、なやんでいる子が気持ちにゆとりを持ち、少しでも楽しく学校生活が送れるようにすることを目的としています。


 

ここで紹介することは、あくまで例であり、かならずしもみんなに効果があるとはかぎりません。
 また、支援をしてもらって、うれしいこととそうでないことには、個人差があります。本人のきぼうをきくことがもっとも大切です。