みなさんこんにちは。みみちゃんのノートをごらんいただきありがとうございます。
みなさんは,場面緘黙(ばめんかんもく)という言葉を聞いたことがありますか?
ばめんかんもくとは、かんたんに言うと、家ではふつうに話せて動けるのに、学校や外に行くと不安をかんじやすくなり、その結果、話せなくなったり、動けなくなったりしてしまうじょうたいのことです。
初めて聞いたという人も、もう知っている人もいると思いますが,すべての人に知っておいてほしいことは、ばめんかんもくで、なやんでいる人がたくさんいるということです。
まず,みみちゃんの紹介をします。
みみちゃんは,小学3年生の女の子です。
好きなことは,本を読むこととお絵かきをすることです。
近所のお友達とは,よく一緒に公園にあそびに行っています。
学校でも休み時間にお友達といっしょにお絵かきをしたり,おにごっこをしてあそびたいと思っているのですが,なかなかできません。
なぜなら、みみちゃんは学校に行くと,話したくてもお話ができなくなり,きんちょうして体が固まって動けなくなってしまうからです。そこで、学校生活でたいへんに感じることがたくさんあります。
たとえば,クラスのみんなの前で国語の音読ができなくなります。音楽の時に歌を歌うときも声が出せません。
また,体育で体を動かすことがスムーズにできません。
そのため、同じクラスの子たちにとっては、みみちゃんがふしぎでしかたありません。
時には、みんなでみみちゃんをかこんでどうして話さないのか質問したり、無理に話させようとしてしまうこともあります。